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不妊治療の記録 PR

【不妊治療】プロローグ:僕が彼女たちを愛してやまない訳

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不妊治療について記憶が薄れる前に記録として残したい

 

この記録は、君と会うことができた奇跡を記したもので、将来もしも、人生につまづき悩み生きることに迷いが生じた時に読んでもらいたい。

君を愛している

パパより

プロローグ

やっと会えたね

2013年3月、長い長い間待ちこがれた人に会うことができました。
それは本当に長い道のりでしたが、それまで全く見たことのない初めて会う人と対面したとき、僕は感極まって号泣し「やっと会えたね」と顔を涙でぐしゃぐしゃにしながらも、この愛おしい人を「一生守り抜かねばならない」と強く誓ったんだ。

妻が命がけで生んでくれた待ち人は可愛い女の子で、結婚してから13年かかってようやく授かったかけがえのない宝です。
結婚してから子供が授かるまで13年もの年月がかかったのは、僕たち夫婦を襲った「不妊症」という病気
子供が欲しいと切に願っているのに授からない恐ろしい病

このブログ記事は、夫婦で苦労して不妊症を乗り越え、子供を授かったことにより「人が生まれるということは本当に奇跡なんだ」と気づかされるとともに、妻と子供を一生愛し続け守りぬかないとならないと誓った僕の経験やパパ視点の不妊治療と感じたこと、そして考えさせられたことを忘れないうちに記録として残しておきたいと記事にしたものです。

なお、執筆時点で既に6年以上前の出来事であり、過去の妻とのメールやりとりから当時の状況や気持ち等を呼び覚まして記事にしますが、なにせ古い記憶なので記憶違いや記憶のすりかえが発生している可能性もあるのでご了承願います。
また、不妊治療について出来るだけ執筆当時の状況やデータに基づいて記載しますが、執筆の都合上当時の状況や考え方、さらに思いっきり個人主観の表現も登場すると思いますがご了承下さい。

また、記事は細切れで、どのくらいの掲載回数になるかも今のところ不明ですが、まったりとおつきあいいただけると幸いです。

どんなに望んでも子供ができない夫婦が世の中に少なくないという事実、これを少しでも知ってもらえるといいかなと考えています。

第一章:もしかして不妊症?

妻と僕が結婚をしたのはちょうど西暦2000年で、いわゆるミレニアム婚です。もう20年弱妻と夫婦を続けていることになり、長かったようで短かったような、あっという間の20年だったと思います。
結婚生活の半分以上は不妊治療に当てられ、来る日も来る日も不妊治療と子供の事ばかりで、妻には不妊治療で苦労かけっぱなしで沢山泣かせてしまいました。なので、僕には妻を幸せにする責任があるんです。

新婚の時は、夜の営みを続けていれば普通に子供が出来ると信じていましたし、不妊症で悩み続けることになるなんて夢にも思っていませんでした。
そういえば、結婚して1年目ころに妻が「結婚して2年間自然に子供が出来なかったら不妊症なんだって」と話していたのを覚えています。
この時、僕は「まさか、直ぐに子供は出来るよ」と答えたのですが、実は僕たち夫婦には不妊の影が忍び寄っていたのです。

子供が大好きな僕たち夫婦は
妻「子供は何人欲しい?」
僕「3人は欲しいっしょ」
妻「女の子だったら名前は」
僕「子がつく名前がいいかな」
妻「男の子だったら名前は」
僕「人がつく名前がいいかな」
なんて、子供が出来たらああしようこうしようという話を、ベッドの中で一晩中話して夢を見ていました。
しかしながら、全く子供ができる気配がありません。道ですれ違うベビーカーに乗せた赤ちゃんを見て羨ましいと思ったり、親しくしている同僚家庭からまだ子供は出来ないのか?なんて言われ妻が傷ついたりと、だんだんと妻に焦りが見えてきたのを覚えています。

2年が過ぎ、自然に子供が出来ないことから、不妊治療で有名な近くの病院へ行き検査をしました。
その時見た光景は今も目に焼き付いています。えっ?こんなに不妊症の人って多いの?ということ。待合室には人が溢れかえっています。

丁度治療を始めた翌年、2003年の段階で推定46万6,900人と言われており、年間の出生人口の半分弱なんですから、とても多いと思います。

先生の説明によると、夫婦ともに不妊の原因があるのかを精密検査して、もし原因があるならばその因子を取ってやれば妊娠することが出来る。
もし、双方に原因が無く妊娠可能な状態であれば、排卵日のタイミングを調べそれに合わせて性交をすることで妊娠率を上げることが出来ます。
それでもダメなら、旦那さんの精子を排卵のタイミングで子宮に戻す治療を行います。と説明を受け、それぞれが精密検査を受けた結果
夫婦ともに生殖機能に問題無し
との診断が出たので、第一段階の不妊治療「タイミング療法」を受けることになりました。

早く子供を授かりたいという妻の思いとは裏腹に、この時点でもまだ僕は
「子供なんて直ぐにできるさ」
なんて軽く考えてていたのです。
今後訪れる、とても悲しい出来事が沢山降って来て、愛する妻を傷つけてしまうことも知らずに・・・

次回に続く・・・

不妊症に関するコラム

そうそう、不妊なんかごく一部の人の病気でしょ
若いころに遊び中絶を繰り返すから不妊になるのよ
なんかヤバい薬でもやっているんじゃないの?
タバコなんて吸っているから不妊になるのよ
お酒を浴びるほど飲めばね、そりゃ不妊になるよ

なんて間違った認識をしている人が少なくありません。
不妊症の多くが普通の夫婦で、遊んでいたとか一切関係ありません。何の原因もないのに不妊症となった私たち夫婦の例もありますし、子宮内膜症という病気や男性の精子に原因があることも少なくありません。

「実に3組に1組の夫婦が不妊に悩んでいる」

とも言われ、不妊症は国民病ともいえる危機的な状況でもあります。

なので、本気で少子化対策を考えるのであれば、不妊治療の大小、世帯年収に関係なく全額国が負担するくらい大胆な改革が必要になると考えています。
不妊治療は高度な治療になればなるほどお金がかかります、子供が出来るまでもお金、産むのもお金、育てるのもお金では、だれも社会の宝である子供を産んでくれなくなっちゃいます。

もしこの記事を見て「うちも子供がなかなかできないの」と結婚して一年普通に夜の営みをしているのにも関わらず妊娠しない場合は、直ぐにでも病院へ行くことをおススメします。

早ければ早いほど、若ければ若いほど適切な治療を行えば、タイミング療法で妊娠する人も少なくありません。悩んでいるなら絶対に病院へ行きましょう約束ですよ~