2018年11月、我が子は成蹊小学校を受験し、2日目に親が面接を受けました。
受験当日の詳しい内容については詳しくはこちらにまとめていますからどうぞ。
非常に緊張しましたし、自分が思ったこと、考えていることは概ね言えたのではと思っていました。面接終了直後は・・・
後で考え直すと、これも言えば良かった、こちらのフレーズが良かったとか反省点もチラホラ
また、質問内容も成蹊スピリッツを十二分に理解していないと答えられないものへとより進化していて今年の面接の難易度はとても高かったのではないかと思います。
それでは、質問の内容です。
目次
成蹊小学校面接質問内容
面接時間は約8分
主席面接官(責任者?)
【父親への質問】当校は行事が多いのですが、興味がある行事ってなんですか?
【答え】沢山の行事を見させて頂きました。特に、文化祭で見た和太鼓の演舞は実に興味深く、子供たちの一糸乱れぬ演舞に並みならぬ練習の姿が想像することが出来ました。その裏には、子供たちと強固な師弟関係を築いている先生方のご苦労があると容易く想像ができ、先生方には本当に脱帽です。このような先生方がいらっしゃる御校なら、先生方と一緒に子供と共に成長することが出来ると今から楽しみにしています。
右側面接官(女性)
【母親への質問】当校にはこみち科という授業があるのですが、どうお考えですか?
【答え】こみち科の中に、農作物を種から育て、収穫し、それを食するという教育が伝統時に行われていると知り、ただの食育の枠を超えた、子供たちに実体験を伴った経験を幼少期にさせることで、現代に足りない季節感や食物そのものに対する感謝の心の醸成に役立つと考えます。
左側面接官(若手先生)
【父親への質問】個性とは何だと考えていますか?
【答え】個性と我がままは混同されがちなのですが、その子が団体の中にいることででキラリと輝く固有のものが個性。自分の我を通して協調性のないものが我がままと考え、個性を伸ばす教育を常日頃から心がけています。
【父親への質問】個性を伸ばすにはどのようにすべきとお考えですか?
【答え】個性を伸ばすには、枠にはめることなく様々なことをたくさん経験させることにより、結果その子の個性を伸ばすことになると考えています。
【父親への質問】当校へ入学してお子さんはどのように個性をのばせるかどんなイメージを持っていますか?
【答え】娘の個性は、誰とでも友達になれるフレンドリーなところです。この個性を伸ばすには、子ども達と強固な師弟関係を作れる御校の先生方と協力して親も共に成長することで、大きく個性を伸ばすことが出来ると考えています。「桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す」のとおり、娘の周りには自然に友達が集まるそんな個性を大きく伸ばすためにも、御校で先生方と一緒に育てていきたいです。
以上の内容で所要時間8分でした。
面接の7~8割はパパへの質問でしたから、パパ覚悟して下さいね!
とにかく、この学校で、先生方と一緒に子供を育てて個性を伸ばしたいんだということを前面にアピールしたつもりです。
他の親御さんも概ね8分で終了していましたし、主席面接官は面接所要時間をストップウォッチで計っていましたから、8分と決めていたんでしょう。
そういえば、先に面接を終えた親御さんの会話で~「思いの外面接ダメだった、この学校はだめだねボソボソ」と聞こえてきました。今回の面接は従来の情報は一切役に立たないそんな面接だったと感じました。
小学校のパンフレットを読み込んだだけではメッキは直ぐにはがれてしまいます
十分に成蹊スピリッツを理解しなければ合格しませんよ
面接が変わった!?その原因
いろんなところの模擬面接を体験しましたが、こんな感じではありませんでした。去年(2017年)までの面接は、もっとアットホームというか、願書に記載した志望理由に合わせて、その家庭の教育方針などを聞きながら、成蹊スピリッツを聞き出すという模擬面接であった印象です。
しかしながら、今年(2018年)の面接は、一切志望理由に触れることは無く、あくまでも成蹊小学校のことをどのくらい知っていて、その家庭は真に成蹊ファミリーにふさわしいかを前面に聞いていたように感じました。
校長先生が変わったからそのようになった可能性があります。
成蹊スピリッツとは
成蹊小学校の本質を見極めよう
学校の行事を体験見学したり、書籍を読んだり、成蹊資料館を十分に見学理解しないとその本質は分からないと思います。
成蹊小学校は普通の小学校とは違います。集団生活を通じて連帯感を醸成して個性を伸ばす。
古い言い方だと、同じ釜の飯を食って苦楽を共にした仲間と成蹊愛を醸成する
ただの先生と教え子と言う立場ではなく、師弟関係を築いて共に成長する。親も然りで、子ども先生学校と共に成長する。
その上で、学校と先生と協力しながら親子ともに成蹊小学校で成長できることを信じています。みたいなことが言えたら素晴らしいと思います。
先ほどもチラッと書きましたがパンフレットをちょっと読んだだけではメッキは剥がれてしまいます。じゃあどうすれば!
成蹊小学校の書籍で勉強しよう
お受験教室では試験後にどんな内容で聞かれたのかとかどんな試験が出たのかという聞き取り調査をします。
今年の傾向を調査しておき蓄積して、来年の試験対策資料とするためです。
その話の中で、
他のパパママの話だと、面接官に
- 自学自習についてどのようにお考えですか?
- 自奮自発のためにご家庭で心がけているのはどのようなことですか?
と聞かれた方もいたそうです。
自学自習の精神については、学校説明会の校長先生のお話の中に、中村春二が語った話との紹介で出てきた話でもあります。
つまり、どのくらい学校に来て学校を調べて理解して、その上で、本気で成蹊小学校に入りたいのかを面接で見ているのです。
決して、お試し受験、記念受験で入れるような学校ではないんです
なので、絶対に成蹊小学校に我が子を入れたいと考えている親御さんは、成蹊小学校のイベントはすべて参加して研究しましょう。成蹊小学校の書籍は2018年3月に出発されています。成蹊小学校へ在籍している現役の先生たちの執筆により発売された書籍なので、成蹊小学校の考え方が網羅されています。絶対に買って読み込んでおきましょう。
成蹊小学校受験を目指す親御さんのバイブルになることは間違いありません。
今年出版分の帯には
「自奮自発」のキーワードがかかれていて面接で聞いたのは偶然なのか必然なのか・・・
教員向けの書籍も読んでおきましょう
学校説明会や見学会でしか買えない書籍があります。
成蹊小学校教員向けに作成されている機関紙でその名も「すもも」です。
『史記』李将軍伝の一節「桃李(すもも)もの言わざれども下自ら蹊を成す」が成蹊の語源となっています。
そこから、教員向け機関紙に「すもも」と名付けられています。
さてさて、この「すもも」は一般向けには販売していません。
買えるのは、学校説明会や見学会のみです。
実際に行かれたら絶対に買って熟読したい書籍です。なぜなら。
現役成蹊小学校の先生が執筆した記事が掲載され、現場で何が最優先で教育され、どんな考えで向き合っているのか
現状の教育の問題点や改善策、実践していること、今後の方針など様々な情報を手に入れることができるんです。
本気で合格を目指すなら、是非とも買っておきたい書籍です。
といってなかなか理解できないよ
書籍を何度も擦り切れるほど読み直し、何度も成蹊資料館に足を運び理解を深めるのも手かも知れません。
まとめ
- 成蹊小学校の本質を十分に理解してないと答えられない質問
- 自学自習や自奮自発など、成蹊小学校が発売した書籍に記載された内容も聞かれている
- 上辺だけやパンフレットを読んだだけでは直ぐにメッキが剥がれる
- 足しげく通い、資料を手にいれて本質を理解しましょう
成蹊小学校が作成した成蹊小学校を深く理解する上で書かせない書籍です。成蹊小学校を目指す親御さんのバイブル。
成蹊小学校創設者中村春二の心の力。小学校を通じて朗読をするので一度読んでおいて下さい。