目次
Mt.GOX事件とは
2014年に発覚したビットコイン不正流出事件。
当時日本に存在した世界最大のビットコイン取引所「マウントゴックス社」が引き起こし、日本での仮想通貨に対するイメージを
怪しい いかがわしい
と植え付けてしまった黒歴史でもあります。
マウントゴックス社は、
2014年2月に「ハッキングを受けて顧客資産ビットコインを消失した」と発表して経営破綻。
※ 合計85万ビットコインと28億円を消失したと発表
当初、不正アクセスによりビットコインが焼失したと発表していたが、社長のマルク・カルプレスがビットコインの一部を流用していた疑いがもたれ、その後、2015年8月に業務上横領罪等で警視庁に逮捕、起訴された。
Mt.GOX事件の時系列
- 2013年11月 払戻しに数週間から数ヶ月の遅延が生じる。
- 2014年2月7日 マウントゴックスによる全てのビットコイン払い戻しが停止。
- 2014年2月17日 セキュリティ問題に取り組んでいることを主張
- 2014年2月20日 再開時期が決められないと発表
- 2014年2月25日 ウェブサイトにて「当面、全ての取引を停止する」と発表
- 2014年2月28日 東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請
- 2014年4月16日 民事再生法適用申請を棄却、資産保全命令を出し、同月24日に同地裁は破産手続き開始
- 2015年8月1日 元社長のマルク・カルプレスが警視庁に私電磁的記録不正作出・同供用容疑により逮捕
- 2015年8月21日 業務上横領の容疑で再逮捕
coincheck事件
2018年1月26日に発生した、coincheck社が管理する仮想通貨NEMが不正送金された事案
私は、発生した当日、ほぼリアルタイムでTwitter上で事の事案を見ていました。
coincheckは仮想通貨を始めた当時から利用しており、最近ではNEMを購入したことから
私のNEMもダメかも知れない
と半分あきらめながら続報を待っていました。
また、NEMの不正送金事案であったにもかかわらず、なぜか仮想通貨全体が暴落し、先の暴落から立ち直ろうとしていたところに水を差してしまいました。
先ず、coincheckは公式Twitterで
【NEMの入金について】
現在、NEMの入金について制限をさせていただいております。入金を行なった場合は反映がされませんため、入金を行わないようお願い申し上げます。— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) January 26, 2018
発表した後に、徐々にTwitter上で話題になり
コインチェックのXEMアカウントから謎のアカウント https://t.co/xYCELvGwGp に5.2億XEM 約580億円が送金されていますね…(緑がコインチェックのアカウント)
コインチェック内での移動なら良いのですが…途中でバラバラのアカウントにさらに送金しているんですよね… pic.twitter.com/7MVmQpOoZH— がぶ (@gabu) January 26, 2018
NEMのブロックチェーンを確認したユーザーが、不正な取引と思われる膨大なNEMの移動を確認ツイート
以下、coincheck公式HP上で発表した流れ
【重要】NEMを始めとした取扱通貨について
※本記事は1/26、随時追記を行なっておりました。昇順の時系列にて記載しております。1/27以降は新規記事等にてお伝えしてまいりますため、弊社公式ブログをご確認くださいますようお願い申し上げます。
この度はご迷惑をおかけしておりまして申し訳ございません。原因や詳細など、判明次第早急にお知らせ致します。
——————
1/26 12:07現在、NEMの入金について制限をさせていただいております。入金を行いました場合、残高に反映がされませんため、入金を行わないようお願い申し上げます。
みなさまには大変ご迷惑をおかけしておりますが、ご了承くださいますようお願い致します。
詳細に関しましては、判明次第、当ブログや公式SNSにてお知らせを致します。何卒、よろしくお願い申し上げます。
公式twitter:https://twitter.com/coincheckjp
——————
1/26 12:38 追記現在、NEMの売買についても一時停止をしております。大変ご迷惑をおかけしてりますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
——————
1/26 12:52 追記現在、NEMの出金についても一時停止をしております。大変ご迷惑をおかけしてりますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
——————
1/26 16:33 追記現在、JPYを含め、取り扱い通貨全ての出金を一時停止しております。大変ご迷惑をおかけしてりますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
——————
1/26 17:23 追記現在、BTC以外(オルトコイン)の売買を一時停止しております。大変ご迷惑をおかけしてりますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
——————
1/26 18:50 追記現在、クレジットカード、ペイジー、コンビニ入金による入金が一時停止しております。大変ご迷惑をおかけしてりますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
——————
1/28 13:20 追記現在、JPYを除く、取り扱い通貨全ての入金を一時停止しております。大変ご迷惑をおかけしてりますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
ご迷惑、ご心配をおかけしておりまして申し訳ございません。原因や詳細など、判明次第早急にお知らせ致しますため、何卒、よろしくお願い申し上げます。
※ コインチェック公式HPより引用
2018年1月26日深夜 coincheck社記者会見により、NEMが不正送金された事実を発表
「不正に送金された仮想通貨NEMの保有者に対する補償方針について」により、日本円での補償を発表
※ 補填を発表した直後から仮想通貨全体の相場は暴落前の水準へ一気に戻り、狼狽売りはしない方が良いという結果を残しました。
2018年1月30日(火)23時53分追記
日本円での出金についてアナウンスがありました。
数日中にも見通しを発表するとのこと。
2018年2月1日(木)午後2時13分追記
coincheckから引き出しができないことが長引き被害者らが
【仮想通貨流出で被害者団体 顧客ら、返金求め3日結成会議】
coincheckも早く対応しないと、不安が不安を煽り大変なことになります。
こんなけ長引くと、もしかしてと勘ぐっちゃいます。
コインチェック(coincheck)事件とマウントゴックス(Mt.GOX)の違い
今回のコインチェック(coincheck)事件は、他のブロガーが状況をまとめていますので、私はマウントゴックス(Mt.GOX)事件との違いについて当ブログの新キャラ
チュウ助
と議論したいと思います。
チュウ助登場、議論スタート
今後の展開
あのマウントゴックス事件を超える被害額でありながら、その対応が迅速でありユーザーの補填を決めた若き経営者。
記者会見では泣きそうで、一部ネットでは叩かれていたが、男気を見せました。(補填に関しても賛否両論ですが。)
でも、コインチェックの不手際により暴落した仮想通貨も、その男気を見せて解決を図ろうとした事で
仮想通貨の相場は元の水準へ
戻しました。
一方、やるべきセキュリティー対策を反故にしてユーザー拡大に力を入れ、結果このような事案が起きたのも事実。
一番悪いのはハッカーですが、今後それに付け入られない体制を取れるのか?今後の運営はどうなるのか?日本円の出金はどうするのか?
コインチェックの今後の発表は、仮想通貨の未来にも影響するので要注目です。
↓↓↓ブログランキング、よかったらポチって下さい。
仮想通貨ランキングへ